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INTERVIEW 11
KAZUHO ISHIDA
石田一帆

Vol.1初のリペアPOP UP開催

Nov 27, 2023
初のリペアPOP UP開催

サステイナブルな意識が幅広い世代に浸透し、高まりつつある近年。そんな時代だからこそ、リメイクの楽しさにふれて、愛用のシューズを長く使っていただけたら。

そんな想いから、世界中で高品質なシューズに採用されているVibramのソールの魅力を体感できる、リペアPOP UPイベントをヴィンテージストア「FRONT 11201」とコラボレーションをし、10月6日〜15日に開催しました。

サステイナブルな意識が幅広い世代に浸透し、高まりつつある近年。そんな時代だからこそ、リメイクの楽しさにふれて、愛用のシューズを長く使っていただけたら。そんな想いから、世界中で高品質なシューズに採用されているVibramのソールの魅力を体感できる、リペアPOP UPイベントをヴィンテージストア「FRONT 11201」とコラボレーションをし、10月6日〜15日に開催しました。期間中の週末の5日間にはプロの職人によるシューズのリペア・カスタマイズオーダーを受付。約50名のお客様にオーダーをいただきました。

Vibramのこだわり・想いを知る

今回、ファッションや美容など様々な分野で活躍中のインフルエンサーの石田一帆さんに愛用のシューズ持参で、リペアPOP UPを体験いただきました。その前に、Vibramに裏付けられた実力とこれまでの歴史についてご紹介。そして実際に履いたときの感覚を体感いただきました。

Vibramは創始者のヴィターレ・ブラマーニ⽒(Vitale Bramani)の頭⽂字を合わせたて名づけられた、イタリア・ロンバルディアのソールメーカーです。1935年にブラマーニ氏と友人がアルプス山脈を登山中、遭難により友人たちが亡くなる悲劇が起きたことから、登山靴のソールの開発を始めたきっかけがあります。

1954年には、イタリア隊が世界で2番目に高い山、K2(標高8611m)の登頂に世界で初めて成功しました。この偉業を支えたのが、チームが着用していたVibramのソールの登山靴でした。ブラマーニ⽒は、山の標高に合わせて3タイプのソールを開発。

低高度には「ヘラクレス」、中高度は「ロッチャ」、そして標高7600m以上は「モンターニャ」と、高度や環境に対応した画期的なソールは世界的に高い評価を得て、世界中に知られることになります。

現在、Vibramは年間300種類のソールを開発し、世界各地にある1000以上のシューズブランドにソールを提供しています。その数、およそ4000万足。さまざまな実験やテストを経て、世界中にお届けしています。

Vibramの最大の特徴は、「コンパウンド」と「デザイン」。足の接地面を支えるソールの機能の中でも特に重要な部分です。

コンパウンドとは、耐久性やグリップ力に影響のある素材の配合のこと。Vibramのソールは、車のタイヤの成分と同様、それぞれの環境に最適化し、作られています。また、それと適切なデザインを組み合わせることで、機能を最大化しています。
ということで、まずはVibramオフィス内にある、崖や山道、もしくは坂道を想定して作られた、傾斜のきつい、濡れた岩場を想定したテスト装置で、実際に石田さんにVibramのソールを体験いただきました。

右の飴色のソールは、「XS TREK」という乾いた岩場などで威力を発揮するコンパウンド。左の黒のソールは、「メガグリップ」といって、濡れた岩場でも滑りにくいコンパウンドです。そしてこの2つの同じデザインのソールを石田さんに左右それぞれの足で履いてもらい、濡れた傾斜に立っていただくと……。
通常、こんなきつい傾斜に立てば、たちまち後方に滑ってしまい、まともに立っていられなさそうですが、頼もしい安定感で、「メガグリップ」を履いた方の足元はしっかり留まっています。

登山靴で培われたVibramだけに、傾斜のきつい岩盤でも、コンパウンド(グリップ力)の威力がわかります。ちなみにもう一方の「XS TREK」も、乾いた岩場ではしっかりとコンパウンドを発揮。こちらも「メガグリップ」同様、Vibramの厳格なテストをクリアしたコンパウンドです。

傾斜に足を乗せる前は怖がっていた石田さんも、「わー、すごい!全然滑らない!」と驚いた様子。
次に、石田さんに片方の足元だけ「ARCTIC GRIP」のソールを装着してもらいました。乗っていただいたのは、濡れた氷の上。濡れた氷の上は、日常でもっとも滑りやすいといわれていて、うっかりつるっと滑って転びそうになることは誰しも想像がつきます。

かくして、恐る恐る凍った台に乗る石田さん。ところが、「あれ?滑りそうで怖かったけど、全然滑らないし、足元がしっかり固定されてる!不思議〜!面白いですね」と、嬉しそう。

「これだけの傾斜や濡れた氷の上をグリップ力だけで止まれるなんて、すごい技術ですね。ソールの機能がわかりやすく伝わってきました。それだけに、自分のライフスタイルに合ったソールを選べば、より快適度がアップしそうだなと感じましたね」(石田さん)
あらゆるアイテムのプロデュースを手掛ける石田さんならではの感想もいただきました。

「シューズを作る工程は一般的にはなかなか見えづらいものですが、ソールからデザインを考えるアプローチは新鮮で面白いですね。滑りにくさや重さも含め、ソールの機能性の重要性をあらためて感じました。これだけバリエーションがあるとソール選びに迷いますが、私はキャンプで山に行くことも多いので、シーンに合わせてソールを選べば、用途の幅が広がりそうです」(石田さん)

雪の北海道でキャンプしてみたいという石田さん。雪や氷の上を安全に歩けるシューズを含め、ギアが揃えばいつか叶えたいそう。

リペア・イフ・ユー・ケアって?

近年、Vibramでは、持続可能なモノづくりを目指し、製品の廃棄による環境負荷を軽減し、製造時の端材をリサイクルしたものや、9割が自然由来のソールを開発。

また、履きつぶして使い捨てされがちな靴を捨てることなく再利用したり、リペア・カスタマイズしたりすることを呼びかけています。

REPAIR IF YOU CARE:https://tinyurl.com/2x3krv5a

Text by 庄司 真美
Photo by 前田 一樹