私は散歩をすることが好きだ。ほとんど、唯一の趣味と言ってもいい。散歩の良いところは「脳が解放される」ことだと思っている。なにも考えず、道端の木や葉っぱを眺めたり、空気の匂いを嗅いだりする事で頭の中がリフレッシュされる。この前も、東急東横線沿線をほっつき歩いていたら15キロも進んでいた。
芸術系の大学を出ているからか、周りの友人たちも散歩が非常に好きで、「天気がいいから散歩しないか」と誘うと二つ返事で了承してくれる。冒頭で述べた通り、散歩とはあくまで何も考えずぶらぶら歩くからいいのである。とはいえ、友人と歩く時はどこか目星をつけた方が歩きやすかったりするものだ。そういう時、私は「なんとなく東京タワーを目指そう」という。この間は原宿駅から東京タワーまで歩いたが、これは結構な距離であった。東京タワーを目指すことは、どこか山登りに似ているような気がする。数キロ圏内に入ると、大抵の場所から東京タワーが見える。「あそこを目指して歩こう」「見えているのに思っていたより距離がある」「まだ着かないのか?」などと考えている内に、だんだんと山頂を目指す登山者のような心持ちになるのが面白い。
そんな散歩の大切なパートナーは靴だろう。もっと歩きたいのに、足が痛くて歩けないなんてことは起きて欲しくない。何も考えずに思考を解放させて歩くには、靴は存在を感じさせない軽さと、力強く地面を踏み締めてくれるギアが重要だ。
このコラムを書くにあたり、散歩用の靴を一足新調することにした。選んだのはARC’TERYXの「ノーバン LD 3 ゴアテックス」、ソールはもちろんVibram製。このスニーカーに採用されているヴィブラム「ライトベース」は高機能なコンパウンドを使用しながら極限まで軽量化が図られ、さらにグリップ力、牽引力、耐久性に優れている。実際に履いてみると地面を掴んでくれるような感覚があり、その軽さもあってか、すいすいと足が前に進んでいく。未舗装路を歩くトレイルランニング用に作られたスニーカーだが、もちろん都会でも快適に使える。散歩をしている時に感じるのが、都市の歩道はマテリアルが多様だということ。アスファルトやコンクリート、ブロックや砂利道など様々あり、歩きやすさも滑りやすさもそれぞれ。特に雨の日は駅の階段などが滑りやすく、おそるおそる歩くこともしばしばある。しかし、このヴィブラム「ライトベース」にはメガグリップが搭載されているから、雨の日でも滑りにくく、快適に歩くことができる。(しかもゴアテックスなので水たまりでもへっちゃらだ)。
芸術系の大学を出ているからか、周りの友人たちも散歩が非常に好きで、「天気がいいから散歩しないか」と誘うと二つ返事で了承してくれる。冒頭で述べた通り、散歩とはあくまで何も考えずぶらぶら歩くからいいのである。とはいえ、友人と歩く時はどこか目星をつけた方が歩きやすかったりするものだ。そういう時、私は「なんとなく東京タワーを目指そう」という。この間は原宿駅から東京タワーまで歩いたが、これは結構な距離であった。東京タワーを目指すことは、どこか山登りに似ているような気がする。数キロ圏内に入ると、大抵の場所から東京タワーが見える。「あそこを目指して歩こう」「見えているのに思っていたより距離がある」「まだ着かないのか?」などと考えている内に、だんだんと山頂を目指す登山者のような心持ちになるのが面白い。
そんな散歩の大切なパートナーは靴だろう。もっと歩きたいのに、足が痛くて歩けないなんてことは起きて欲しくない。何も考えずに思考を解放させて歩くには、靴は存在を感じさせない軽さと、力強く地面を踏み締めてくれるギアが重要だ。
このコラムを書くにあたり、散歩用の靴を一足新調することにした。選んだのはARC’TERYXの「ノーバン LD 3 ゴアテックス」、ソールはもちろんVibram製。このスニーカーに採用されているヴィブラム「ライトベース」は高機能なコンパウンドを使用しながら極限まで軽量化が図られ、さらにグリップ力、牽引力、耐久性に優れている。実際に履いてみると地面を掴んでくれるような感覚があり、その軽さもあってか、すいすいと足が前に進んでいく。未舗装路を歩くトレイルランニング用に作られたスニーカーだが、もちろん都会でも快適に使える。散歩をしている時に感じるのが、都市の歩道はマテリアルが多様だということ。アスファルトやコンクリート、ブロックや砂利道など様々あり、歩きやすさも滑りやすさもそれぞれ。特に雨の日は駅の階段などが滑りやすく、おそるおそる歩くこともしばしばある。しかし、このヴィブラム「ライトベース」にはメガグリップが搭載されているから、雨の日でも滑りにくく、快適に歩くことができる。(しかもゴアテックスなので水たまりでもへっちゃらだ)。
いけない、散歩狂いの私がこんなアイテムを手に入れてしまったら、晴れの日でも雨の日でも散歩に出かけてしまう。今の私にできるのは、もう一足色違いを手に入れて、このスニーカーを履き潰さないようにするしかないようだ。
川上 向子
SWITCH 編集部
1992年東京生まれ。東京藝術大学を卒業後、2020年に雑誌SWITCHの編集者に。以降、ファッションを中心に編集を行なっている。